伊豆沼・内沼では、数年前から湖岸でオオハンゴンソウの生育が確認され始めました。オオハンゴンソウが分布を広げ、在来植物の生息に影響が出ないように、駆除活動を行っています。

 オオハンゴンソウは、北アメリカ原産のキク科の多年草です。草丈は1〜3mになる植物で、7〜10月に黄色い花を咲かせます。湿った土がある場所を好みますが、道路の法面などにも生育します。
 日本には観賞用として明治中期に持ち込まれましたが、その後、野生化したオオハンゴンソウが各地で増加しています。オオハンゴンソウが増加すると、密集した大きな群落を作るため、在来植物が生育できなくなります。
 2005年には外来生物法の特定外来生物に指定され、栽培や移動、販売などが禁止されています。

 オオハンゴンソウは、種だけでなく地下茎をのばしてクローン成長をするため、繁殖力が非常に旺盛です(右図)。地上部を取り除いても、地中に地下茎が残っていると、地下茎から再び発芽することができます。そのため、駆除方法としては、地下茎から抜きとる方法が有効です。また、草刈り機を用いて地上部を除去する場合には、繰り返し駆除することで、群落の拡大を防ぐことができます。