伊豆沼・内沼は、水鳥やその生息地である湿地を保全するための国際的な取り組みに参加しています。
 ラムサール条約は、国際的に重要な湿地の保全とワイズユースを進めていくことを目的とした条約です。伊豆沼・内沼は1985年に釧路湿原に次いで国内で2番目のラムサール条約湿地に指定されています。宮城県北部には、伊豆沼・内沼と同じくラムサール条約湿地に指定された蕪栗沼・周辺水田と化女沼があります。伊豆沼・内沼を含むこれら3つのラムサール条約湿地を結んだ地域は、ラムサールトライアングルとも呼ばれ、宮城県北部に広がる豊かな湿地環境を象徴しています。
 東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ(EAAFP)は、渡り鳥の渡り経路(フライウェイ)の中でも、保全上特に重要な「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」に含まれる国々や渡り鳥の保全に取り組む人々が協力するための枠組みです。伊豆沼・内沼を含むラムサールトライアングルは、東アジア・オーストラリア地域フライウェイの中でも重要な位置を占めています。伊豆沼・内沼は、2014年にEAAFPのガンカモ類ネットワークに認定されており、同じくパートナーシップを結んでいる蕪栗沼、化女沼、さらに国外の生息地の人々とも協力しながら、渡り鳥やその生息地である湿地の保全に取り組んでいます。

⇒ 伊豆沼・内沼がフライウェイ・パートナーシップに参加しました